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ハル01
2008 / 08 / 26 ( Tue ) 1
ふっと気付くと、Tシャツは傍に脱ぎ捨てられ、下着は外され、胸はスースーしていた。 鈍い痛みのする頭を抱え、上体を上げる。 酒が入るとその日の内に頭痛がする。 私の場合は二日酔いと云うより、一日酔いと云う方が合っている。 周りを見回すと知らない部屋。 部屋の真ん中に蛍光灯の灯りが付き、紐がぶら下っている。 窓は開いてレースのカーテンが冷たい風になびいていた。 ベッドと物置状態の机と、申し訳ない位の本棚と大き目の鏡。 小さめなテーブルに日本酒、焼酎、チューハイとカクテルの空き缶、空き袋からこぼれ落ちたツマミ…。 あぁ、仲間の部屋か…。 傍にあるTシャツを身に付け、私は部屋の扉をそっと開けた。 暗がりの中で、廊下の先には下へと続く階段があった。 窓からは星が見える。 扉の隣に同じ扉があった。 そっと開けると机に向かっている男の子が居た。 男の子と言っても私より身体つきが良いし、顔付きも男らしかった。高校2、3年と言ったところだろうか。 何か感じたのか、男の子と私は目線が合った。 ビックリしたように私を見ている。 「…何?」 低いけど、澄んだ声だった。 「…ごめん…。」 邪魔したみたいで、私は扉を閉めた。 かちゃん、とすとす、と椅子から下り、足音が聞こえた。 閉めた扉が開かれ、私の目の前に男の子が現れた。 私の目線には鍛えられた胸。Tシャツの上からでも分かる。 上に目を上げると、少しひげが見え始めている顎が目の前に迫る。 「…兄貴なら来ないよ。」 階段の方に親指を指す。 グオー、グオーっといびきが聞こえた。 「多分、氷を取りに行ってそのまま倒れたようだけど。」 「…そう。」 私は扉を開けたまま部屋の中に戻り、空き缶とツマミの袋をコンビニ袋に入れ、蛍光灯の紐を引っ張った。 「…帰るの?」 暗くなった部屋に声だけが聞こえた。 「うん。友達の家に行く。」 「帰らないの?」 部屋の入口まで来ると廊下の灯りが私の顔にあたった。 「家、遠いもん。」 「…俺の部屋に来る?」 男の子の顔をじっと見た。 澄んだ目をしている。 「…良いの?」 それには答えず、自分の部屋に入って行き、ベッドの上に置いてある上着を片付けていた。 兄の部屋と違うのは、壁一面に本棚がある事だった。 しかも参考書や、通信教育の本、辞典ばかりが並んでいる。 棚の下の方に二輪の本が数冊、あった。 それも、六冊の内、モーター関係の本が五冊。 私がしゃがみこんで聞いた。 「二輪に興味あるの?」 「…別に。」 私は兄貴の二輪にタンデムでここまで来た。 兄貴が乗ってれば、弟も興味があってもおかしくないか。 「整備とかするの?」 椅子に腰掛け、机に向かう。 私の問い掛けは無視。 「本棚の下端にあるのは、その人が本当に興味を持っている本なんだって。」 動いていたシャープペンが、ピタッと止まった。 直ぐに又動き出す。 「うるさくするなら出てっても良い。」 他の本を見回す。 通信教育の本は高校三年六月まで揃っていた。 今は八月だから、今机の上にあるのは七月と、八月の本なのだろう。 「何処、受験するの?」 手を動かしたまま答えた。 「東北大学。」 「へー。…高校って楽しい?」 ピタッと手を止め、ゆっくり私を見た。 「…中卒?」 首を横に振る。 「中退?」 又横に振った。 「…今、中三。中退なんかしてないよ。」 明らかに驚いた顔をしている。 私はいつも二つ三つ年上に見られる。 「こんな所で酒なんか飲んでる場合じゃないだろ。」 「大人と同じ事言わないでよ。」 「受験だろ?」 「別に良い高校行く訳じゃないから。」 「…頭、良いんだ?」 「酒かっくらってて、良い訳無いじゃん。」 私が笑うと、椅子ごと身体を私に向けた。 「何処受けるのさ。」 「…能工。」 「能代工業?女なのに?」 「それ、差別じゃん。」 「専門学科でも受けるのか?」 「うん、建築コース。」 「建築…。倍率高いだろう?」 「う…ん、まぁ。でも2倍程度だよ。」 「勉強しろよ。」 「その前にやる事があるんだ。」 「?何。」 「母親を口説き落とすこと。工業に入るの、反対してるんだ。」 「…分かる気はするな。俺が親だったら、絶対入れない。」 「何で。」 「女だからさ。工業は男が多いから、何があるか分からない。それに、通いじゃないんだろ?寮に入るなら…それこそ何があるか…。」 「何かって何?」 「何って…。」 私の胸元を見ている。 私は視線を下げた。 白いTシャツに二つ、突起が見える。 乳首が透けて見えていた。 「ブラ忘れた。」 兄の部屋に戻ろうと、立ち上がり、ドアに向かった。 ドアノブに手を掛けようとした時、腹部に腕がまわった。 ぐっと後ろに引っ張られ、ベッドの角に踵がぶつかった。 「痛っ!」 そのまま後ろに放り投げられた。 ベッドの上で身体がバウンドした。 Tシャツの上から熱い手が、胸を揉みしだく。 首筋に生暖かい感触がする。 首から耳の下まで舐められた。 「…ひゃあ!」 鎖骨に唇が当たり、吸い付かれる。 私は何がおきたのか分からなかった。 Tシャツの裾を捲り上げ、乳首に吸い付いた。 Gパンのボタンを外し、一気に膝までズリ下げる。 下着まで一緒に下がり、下腹部が曝け出された。 胸の中に氷を放り込まれたような、悪寒が起こる。 「イヤッ!」 胸に頭があってGパンまで私の手が届かない。 必死に膝を曲げてそれ以上下がらないようにする。 曲げた膝の裏に手がまわり、グッと上に待ち上げられた。 胸から舌が離れ、片腕で私の膝の裏を押された。 赤ん坊のオムツ替えのような格好になる。 「イヤーッ!!」 叫んで上へと逃げる私に構わず、指で外陰部を広げて舐めてきた。 「あぁっ!?」
_____________________________________________________________ テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学 - カテゴリー:ハル |
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